第35話 誰がために?
「お客様のために…」
ウチの社長の口癖である。
辟易している。
バイトの客に対する嫌悪感が半端ないのがラブホテルという所ではないだろうか?
薄毛の客が入るだけで気分が落ちる…また抜け毛の始末かよ。
髪を洗い、ドライヤーを使われるだけで気分がイラつく…どんだけ抜けるんだよハゲ女!!
まぁとにかく客が嫌いなのだ。
あんまりラインで、うるさいので…。
「お客様のために設備不良の部屋、全て点検中にしました。申し訳なくて売れません」
送ってやった。
23部屋中6部屋、なかなかの的中率だ。
本音は、ダメでも部屋売って金にしろ、クレームはお前達が上手く収めろである。
結局、誰も客の事なんて考えてない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます