　男性1人で夜中に入ってくる人がいる。

　１人でするために入ってくる人もいるのだ、不思議はない。

　そういう部屋は極端にキレイか汚いかの両極端だ。

　そんな客は、ホテルでも注目されるのだ。

「アレ、たぶんデリ断られたね…」

「そうですね」

「時間がね、悪かったね」

「見てください、アイツ、テ〇ガ買いましたよ」

「入っちゃったから、収まりがつかないんだね…察してあげて」

「ヤベッ、アイツ、ひとりＨ専用買いましたよ」

「アレさ、名前が悪いんだよ…男性用だと思っちゃうもん」

　そう、その客が買ったもの、女性専用なのだ…。

　部屋掃除に行くと、そのまま置いてありました。

「あの客、ショックだったでしょうね部屋代取られて、デリ断られて、間違って買っちゃって、いい値段しますものね」

「察してあげて」

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい