ラブホライフ

桜雪

第1話 マッサージ器

 フロントへ電話が鳴る。

 中年の男性のからだ。

「あの…マッサージ機の調子が悪くて…」

「えっ?当ホテルにマッサージ機はございませんが」

「いえあの…備え付けのマッサージ機…」

「はい?」

「動かないんです」

 しばらく考えた…さっぱり解らない。

「あの…その…ハンディマッサージ器…」

「ハンディ?」

「ピンクの…」

「あっ!! 電マですか?」

「はい…あのそうです…」

「御取り替えいたします」


 最初からそう言え!!

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