試された大地(原作:大地 鷲@eaglearth)
オリジナルがプロローグとして描かれていることもあり、アプローチに悩みました。プロローグという趣旨を残したリライトも考えられたのでしょうが、そうなるとあんまり変えるところがなさそうな気がしてけっきょく自分のやり方に持ち込んでます。
最初は現代を舞台とするつもりでした。時代設定がだいぶ繰り上がってますが、これでも半世紀近く後ろにずれこんでるんですよ。現行の祖母に当たる人物を主人公に、上京の物語を描く予定でした。ですから、大空落自体が起きない。祖母の予言の中だけで語られる、真偽不明の事象ということにしてしまおう、と。それはさすがにどうかと思った、というわけでもないですが、語りをさらに階層化させることで何とか大空落まで持ってってます。
世紀末の描写は楽しかったです。ぎりぎり前世紀末を知ってる世代だったりするので、その頃のことを思い出しながら書いたのですが、それならそれでもっと遊んでもよかったかなという気も。また、アイヌを絡めようとしたもののうまくいかなかったのもあらすじで述べたとおりです。
SF的な話を書いたことがないわけではないのですが、自分の芸風とは食い合わせが悪い気がします。そもそも学がないと書けないジャンルですし……何より、既存の概念をきちっと理解して揺れがないように書かないと成り立たないのがどうにも性に合いません。それならまだ、自己完結したルール体系で勝負できるミステリの方がやりやすいですね。
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