{第三話} YOUは何しに異世界に?

風呂から出ておじさんの部屋に向かう。

中に入るとおじさんが鉄のかなずちで俺の服を叩いていた。

「ねぇ!おじさん!」

話しかけるもかなずちを撃ちつける「カンカン」という音にかき消される。

しばらくすると、作業にひと段落ついたのかおじさんはかなずちを置いた。

「お、いたのか」

「いたわ!てか何してんの?」

「見ればわかるだろお前の服に装備効果つけたんだ」

「叩くだけでつくの?」

「企業秘密だw」

「お、おう」

「もう、夜遅いからもうねなさい」

時計は24時を回っていた

「分かった、お休み」

「おう、お休み」

「あ、言うの忘れてたけどなんで俺に銃なんかくれたの?」

「お前、今月誕生日だっただろ?おじさんからの誕生日プレゼントだ」

「覚えててくれたんだ...」

「当たり前だろwありがたく受け取れ」

「ありがとう」


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「チュンチュン」

俺は鳥の鳴き声で名が覚めた。

「6時か...あ、異世界!」

走っておじさんの部屋に向かう。

「お、来たか異世界の勇者になる少年よ!」

「俺は、勇者なんじゃない!伝説の勇者だ!」

少しカッコつけて言うと

「それは無理だ、なぜなら伝説の勇者は俺だからな!」

「俺を超えられるか、新米勇者くん!」

「あぁ、超えてみせるさ!

「...」

「...」

「何このノリ...」

「いやなんか一度やってみたかったというかなんというか...」

「なるほど」

「あ、お前の装備で来てるぞ」

「マジでか!」

「で、どんな効果つけたの?」

「それはな、お楽しみってことでw」

「またかよw」

「さて、蔵にむかうとしますか」

「やっとか」


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「さて、ここが問題の蔵だ」

「そういえば、聞くの忘れてたけどおじさんって異世界行ったことあるの?」

「もちろん!俺のおやじ、お前からしたらおじいちゃんもだ」

「じゃあ、おとうさんは?」

「行ってない」

「なぜ?」

「その話しは長くなるからまた今度な」

「わかった」

「さて行きますか」

「どうやって?」

「蔵ごと」

「は?」

「だから、蔵ごと」

「どういうこと」

「この蔵ごと、異世界の行くんだよ」

「ファッ?!」

「大丈夫、蔵の中に異世界に必要なものは全部入っているから」

「楽しんでこいよ!」

「本気で言ってる?」

「あぁ、本気の本気さ」

「しかたねぇ、ハーレムでも作りますか!」

「おう、がんばれ!」


「バタン」蔵の戸が閉まる。

「俺もついに異世界主人公か!」

「異世界が俺を呼んでいる!」

「待ってろよ異世界!」

「異世界ってどんな...とこ...な...何だか...眠く...」


 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 


「とうとうアイツも異世界に行ったか...」

「なぁ、おやじ」

「あぁ」

「大丈夫かアイツ」

「大丈夫に決まってるだろ、私の孫なんだぞ」

「それもそうかw」

「で、昌にはなにか渡したか?」

「えっと、昌の服に装備効果をつけてあと銃を渡したかな」

「銃?」

「たしか、M1911だったかな」

「なぜM1911を渡したんだ?」

「あの銃が反応していたから」

「なに!?あの銃が...そうか、大変な旅になりそうだな...」

「あぁ」

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