徒然なるままに
雨乃時雨
視力が良い人と悪い人
1.0「え、お前コンタクトだったの?」
0.01「うん。視力0.01で乱視のオマケ付き。逆にお前、あんだけゲームしててコンタクトじゃなかったの」
1.0「何か昔っから暗闇でゲームしてても、スマホいじってても目が悪くならないんだよなぁ」
0.01「喧嘩売ってる?」
**
1.0「てか俺、乱視ってよく知らないんだけど、近視と何が違うの?」
0.01「んー、近視は遠くがぼやける。乱視は全てがぶれる」
1.0「ぶれる」
0.01「うん。あ、でも夜に街の明かりとか見たらすごい幻想的だよ。イルミネーションの写真で、わざとイルミネーションからピントを外して光を大きく見せてるやつあるじゃん?」
1.0「あるな」
0.01「全てがあれの状態」
1.0「何それ見てみたい」
0.01「目玉交換する? 安心して、一生返さないから死ぬまでその光景を楽しめるよ?」
1.0「……遠慮しとくわ」
**
1.0「でもメガネ、ちょっと憧れたりするんだよなぁ。メガネ男子的な」
0.01「世の中人間全てが似合うわけじゃないのですよ。だからコンタクトに逃げてきたのですよ」
1.0「それでコンタクトにしたのか」
0.01「割とそういう人多いと思うけどね。メガネ屋でメガネを試着してたら、段々と似合うって何だろう……ってなってくるし。店員さんは何を掛けても似合うって言ってくるし」
1.0「服屋の店員さんがどんな服でも似合ってるって言ってくるようなもんか」
0.01「まさにそれ。正直、本当のことを言ってほしい」
1.0「まぁ、本当のことを言いまくってたらクレームだらけの店になりそうだけどな」
**
0.01「この場には視力1.0のお前と視力0.01の俺しかいないから、圧倒的敗北感あるけど、0.5と0.3くらいの奴が来たら圧倒的勝者感を味わえるんだろうなぁって」
1.0「あれか、怪我人が数人集まったら一番重傷の奴が勝った気分になるあれか」
0.01「数人集まって不幸自慢し始めたら、一番不幸な奴が勝った気分になるあれだよ」
1.0「でもやっぱり視力は良いに越したことはないんだけどな」
0.01「圧倒的勝者感を味わうことで、ちょっとでも自分を慰めようとしてる俺に喧嘩売ってる? ねぇ」
**
1.0「レーシックとかそういうのはしないのか」
0.01「うーん、あんまり考えてないなぁ。俺の身近にいるレーシックした人は、レーシックしてからすごく楽になった、世界が変わったって言ってるんだけどやっぱり怖いってのがある」
1.0「あー、失敗したら最悪失明とかあるらしいしな」
0.01「そうそう。それにレーシックしてもずっとその視力で居られるわけじゃなくて、段々と視力は落ちてくるし、老眼にもなるし。そういう事を考えたら、うーんって気持ちになるんだよなぁ」
1.0「あ、レーシックしても視力は落ちるのか」
0.01「うん。しかも高いしね。それならもうちょい安くて安全性の高い夢の技術が出てくるまで待った方がいい気がしなくもない」
1.0「その頃には俺ら生きてるかな」
0.01「人って儚いね」
**
あとがき
どうも、雨時雨です。初めて本文中にあとがきを書きました。まぁ、コンテストに出すわけでも無し、本気で書いてるわけでも無しなので、許してちょんまげ。
何となく思いついた話と現実で私が体験した話を織り交ぜて書きました。いやぁ、私の専門がPC関係なので最近一気に視力が落ちまして。哀しい哉。
乱視が最近酷くなってきたのに、近視用コンタクトをつけているから見えにくいのなんの。乱視用に変えねばと思いつつ、動くのがめんどくさくて中々変えれてない今日のこの頃です。
気が向いたら適当に書いて、適当に上げていきます。ゆるーく読んでいただければと思います。
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