Your smile_ aki
Your smile_aki 1
悲しい気持ち、辛い気持ちはいつか時間が解決してくれるって言う
なら…どれだけの時間が必要なの?
大好きな人に自ら背を向けた私は
毎日、カチカチと動く時計の針ばかり気になってた
季節は巡り
また、桜の季節になった
散っていく桜を見ると周平の笑顔が浮かぶ
もう1年かぁ
2年になって、以前から、友達に誘われてたサッカー部のマネージャーになった
何かやらなきゃ前に進めない、そう思ってた
マネージャーなんか何していいんだか…
練習見てればいいんだよね
サッカーって、あまり、わからないんだけどいいのかなぁ
ボーッとグランドを眺めてると
水を飲みに来た先輩かな?
怪訝な顔でこっちを見てる
「お前、誰?」
「マ、マネージャーですけど」
「ふーん」
「サッカーに興味もないだろ?」
「そうよー、しつこく勧誘されたからなったのよ」
「なってやったって訳?」
「そ、そうよ」
「それなら、いらねぇ、帰れ」
「おい、何言ってんだよ亜紀ちゃんせっかく来てくれたのに」
「おめぇが連れてきたのか?
どうでも良さそうな顔でこんなとこに座られてたら、目障りだろ」
「何言ってんだよ
こんな可愛い子、なかなかマネージャーになってくれないぞ」
「はぁ?顔が良けりゃマネージャーかよ」
「あー、うるさいうるさい、何なのよ!」
足元にあったサッカーボールをアイツめがけて投げてやった
ドスッ
腕に命中した
「いった、何すんだよっ」
「帰るわよ
どうも、失礼しましたぁ」
「っんだよ、あの女、マジむかつく」
あー、イライラする
あの男、えっらそうに2度と行くか!っていうのよ
いきなり、目の前に表れた最悪な男
でも、
こんなに感情を露にしたのって久しぶりかもしれない
しばらく、歩いてると、何だか可笑しくなってきて、一人でクスクスと笑ってしまってた
私…変な人だよね
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