前カゴ
安物買いの銭失いとはよく言ったものです。安いと飛びついたジャイロXは駆動系に始まりタイヤ交換、ホイール交換に塗装やマフラー、ミラーにフロントスクリーンと羽が生えたようにお金が飛んで行きます。冗談抜きでホンダマークの羽根がお金に憑りついて飛んで行ってる気がします。
何だかんだで便利なのが前カゴ。貰った時に自転車の前カゴが汚いステーで取り付けられていました。メッキの自転車から引っ剥がしてきたようなカゴを純正キャリアにテキトーなステーとネジで取り付けた様な錆だらけのカゴでした。
で、今回手に入れたのはジャイロX純正のフロントバスケット。早速取り付けようとしたら錆粉が落ちて来ました。
「チッ……腐ってやがる」
腐るっていうよりも塗装と鉄板の間に水が浸入して錆びてるだけなんですけどね。純正フロントバスケットはビニール状の樹脂でコーティングされています。積み荷に傷を付けないとか変形しても塗膜が割れないみたいな長所は有るのですが、密着性が今一つよろしくない。ちょっとした傷から水が浸入して錆びてしまいます。仕方が無いので塗装をする事にしました。
「浮いた塗装を剥がして補修補修っと」
浮いた塗装を剥がし始めると……何という事でしょう。全部剥がれてしまいました。一部を塗装どころか全部塗装です。
「仕方がない、腹をくくりますかね」
こうなったら全体を錆取りしてから錆止めです。衣装ケースに錆とり液を入れてカゴを漬けます。全体を漬けるほどの量は無いので一日ごとに面を変えて一週間漬け続けました。乾燥後は塗装です。今回はスプレーではなくて外壁用のペンキで塗った後にゴムスプレーでコーティングする事にしました。
下地にペンキを使ったのは錆止め剤が配合されているのと塗膜を厚く塗れるからです。我が家の外壁塗装で残っていたってのも有りますけどね。カゴみたいな針金で作ってあるスカスカの物はスプレーだと効率が悪いんです。殆ど霧になって塗装物に付着しません。
正直言って手間を考えると新品を買う方が早いのですが、ペンキや錆取り剤が有るのと暇な時間を使って直してみました。
塗装が乾燥してから取り付けました。純正部品だけあってピッタリ取付けできました。これで私流のカスタムは完了です。実用性を重視しつつ少しだけカスタムをして個性的にしてみました。
さて、二〇一九年のバイク弄りはここまで。皆様、よいお年を。
このあと二十二時からは『京丁椎の真夜中MIDNIGHT∞ 大晦日年またぎスペシャル』をお送りします。引き続きお楽しみください。皆さまからのお便りをお待ちしております。
文字ラジオ 『京丁椎の真夜中MIDNIGHT∞』
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