16日目 伸びる影
愛おしい時間が過ぎていく
ひとつ ふとつ 重なって 影
私たちはひとつになる
ららら ららら ららら
ゆら ゆら 揺れて
明るすぎる車のライト
遠くへゆくあなた
揺れる影がどこまでも
どこまでも伸びていく
ねえ
会うたびに
懐こい犬みたいに
茶色の髪揺らして笑ったり
いっぱい口に詰め込んで
ニコニコ食べるあなたが
私好きだった
大好きだった
名残惜しく
何度も何度も
あなたの顔
あの子の顔
みて
ゆらゆら
揺れる影
ずっとひとつでいてと
願った
きっと忘れない
冬
真っ白な車のライトと
泣いたあの子
真っ白な顔と
私たちの
真っ白な息と
長く伸びたひとつの影
霞む MM @nn_nn
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。霞むの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます