カミラース星系戦役
大艦巨砲主義!
プロローグ
これは、異なる世界に存在する、とある宇宙に広がる国家間の戦争を描いた物語である…。
かつて、途方もない時の彼方の過去に存在した、九つの銀河を支配し、宇宙の広がるその全てを支配するとまで言われた古代の超文明。それが滅びを迎え、幾万年、幾億年、幾兆年の年月が過ぎ去った。
その間に数多くの文明が勃興し、滅亡し、その遥かなる文明を目指した者もまた滅び、幾千、幾万の宇宙に手を伸ばした文明も存在した。
そして今。
数え切れないほどの年月の中で、星の数ほどの数多くの文明が興亡を繰り返した末に、遥かなる古代の超文明の宇宙も大きく様変わりした世界にて、かつてない銀河を統べる超大国同士の乱立する戦乱の世界がそこにはあった。
9つの銀河の中で最も広大で、最も巨大なるクラルデン大銀河を統一する大国、帝政クラルデン。
煌めく星々が銀河そのものを輝かせる渦巻銀河の支配者、アルトルヒィア。
最も多くの文明が勃興を繰り返した文明の溢れるシャイロン星雲を征服せし、バラフミア王朝。
数多くの文明、種族が成り立った生命の銀河たる楕円銀河を束ねた多種族による国家を成立させる勢力、フラスネア協商。
ヒュペルボア星団各地に広がる数多くの星系州国家の集合体である、ロストン合衆国。
その他にも多くの国が成立し、存在している。外宇宙には未だあったことのない勢力もあるだろう。
この宇宙に広がる大いなる戦乱の時代に、遥かなる太古に存在したと言われる超文明の光景を志し、宇宙を一つの旗のもとに統べる国があるのだろうか。
それは、誰にも分からない。
そう。これは、とある宇宙を舞台とした戦乱の時代の物語である。
今回の舞台は、帝政クラルデンの第4代皇帝クレアが即位して間もない、帝政クラルデンが再びクラルデン大銀河の統一を果たした帝政クラルデンから始まる。
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