ウェスター攻略編
第2話 神聖帝国
千年にも及ぶ永い歴史を持つ、神聖ガレリア帝国。
かつて人族を苦しめた悪魔を誅伐した勇者が王となり築いたこの国は、豊富な土地と民を有する巨大な国家であった。
周辺諸国の殆どは、早くからこの強大な国家ガレリアに対し忠誠と協力を誓い、彼の国の冊封下に入ることで平和的な関係を築くことに努めた。
そのため千年という長きにわたりこの連合諸国の間に大きな争いが起こった試しは無かった。
……だが、ガレリア連合諸国から一歩外へ目をやれば、ガレリアに恭順しない国家や民族は未だ数多く存在していた。
それゆえ、有史以来、ガレリア連合諸国はそういった敵対勢力との抗争に永らく悩まされてきた。
ところが、ある時を境にその状況が一変する事となる。
ガレリア王政府の背後に「神聖ミルド教会」が現れたのだ。
神聖ミルド教会がガレリアの政を補佐するようになると、どういうことか、それまで各地に割拠していた敵対国はガレリアに対し、一転して恭順の意を示しその傘下に下るようになった。
神聖ミルド教会がガレリアの政治の舞台に参画してからというもの、ガレリア王国は急激にその勢力を伸ばし、いまや周辺諸国を圧倒して、近い将来、世界の覇権をも握らんという段階にまで至っていた。
ガレリア王国は神聖ミルド教会の尽力と功績を称え、以来、『神聖ガレリア帝国』と名乗るようになった。
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