第13話 わたしと感触

 見つめている。いつも見つめている。それが誰かわからない。私を見つめている人を私が見つめている。どうなってしまうんだろうって、考える。その人が何かをしてくれる気がする。そういう感触みたいなものがある。負けたくない気持ちや名状しがたい引きつけられるもの。

 書きたくないものや見たくないものを書こうとする意思みたいなものに支配されて苦しみの中で踠くような……。


 

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