クロードさんの反応がうまかったです。
うまく表現されていました。
えむとか、えすとか、意味が分からなくても、他の人たち、王様やレベッカさんを観察して、その意味を察しています。
それらの言葉を知らないところから、クロードさんの仕事一筋というか、魔術一筋だった人生がうかがえますし、このような観察眼も副総裁に抜擢された理由に入っていたのだろう、と推測できました。
その地位は黒魔術を含めた、家系だけを重視したのではないのだ、と改めて感じた次第です。
そして、観察して得られた意味からビアンカには教えられない、と判断するところも、男性としてグッドでした。
現在においても、姉夫婦と弟が同席した会話で、ここまで低俗に発展する例は珍しいのではないでしょうか?
姉弟仲がいい証拠ですね。微笑ましいです。
さらに、国王という立場の人も同席しています。骨肉の争いとは無縁と感じました。
王様と義理の弟の関係としては、少々緊張感に欠けるとは思いますが、このようなおおらかな関係であれば、無駄なところにエネルギーをかけることなく、政治を行なえているのでしょう、と思えてしまいます。
クロードさんをネタにした、ミラ王妃様のエピソードとして、この番外編が書かれたのかも知れませんが、付随して王家のことが色々と分かる番外編でした。
よかったですよ。
最後に、「脆弱化したクロードを是非見てみたい」との部分で、吹き出してしまいました。
「脆弱化」という言葉のチョイスが、よかったです。光ってました。
ジェレミーさんが、クロードさんの変化を大げさにとらえているところが面白かったです。
うまいですねぇ。
作者からの返信
この話は本編ではあまり活躍の場が無かった王妃の弟ジェレミーの人となりを少し紹介する目的もありました。同じく本編ではちょろっとしか出てこなかった国王陛下と王妃、ジェレミーやクロードとの距離感もより良く分かって頂けたかもしれません。
あとは、そうですね、クロードは今まで仕事一筋で何の楽しみもなく鬼上司として生きてきたのですよね。彼がビアンカに会ってからいかに「脆弱化」してしまったということを、周りがからかうところも書きたかったのです。
クロードは従兄弟の関係にあるミラ王妃やジェレミーと仲が良いですから、彼らのぶっ飛んだ言動にはまあ慣れているのです。レベッカの反応もまあいつもの通りだと彼は思っていることでしょう。彼は部下や同僚、他人に無関心なようで実は良く観察している人なのです。そうでなければ人の上に立っても下がついてきませんよね。
いつもコメントありがとうございます。
はじめまして。この度は企画にご参加いただき、ありがとうございます♪
ずっとビアンカを応援するような気持ちで読ませて頂いたんですが、彼女の一途な頑張りが報われる優しいお話で本当に良かったです!
二人の幸せな結末に感動し、そして運命で堅く結ばれた二人にも訪れてしまった別れを切なくも感じ。。。
その中でもクロードが丘で言った、私を見つけてくれてありがとう。
という言葉が私の中には強く残っていて、100年後に玄孫が言った 見つけた。
というセリフが、今度は生まれ変わったクロードがビアンカを迎えに来た?♪みたいに思えて勝手に一人でキュンキュンしてしまいました♪
作者からの返信
コメントありがとうございます。最後までお読みくださり、感動です。★もありがとうございました。
そうなのです、このお話ビアンカの頑張りによって二人は出会えたのですよね。ということで自主企画に参加させていただいたわけです。お世話になっております。
これを言ってしまうと身も蓋もないですが……クロードさま、アナタ王都でただ二十年間待ってただけじゃーん!
最後二人は別れていませんよ。天国でずっと一緒ですからね。
現在はビアンカとクロードの時代の続きを連載中で、これからもしばらくはこの時代に留まりますが、百年後の玄孫のお話もいずれは書く予定です。
ページを閉じたつもりだったのに、うふふってなる番外編があったとは(>_<)
SとMは表裏一体ですからねー。
どんなプレイがこの先二人の寝室で繰り広げられることやら(°_°)
冗談はともかく、これ誰かバラの花が飛び散る、もしくはパタリロ調の絵柄で(一緒か)少女漫画に仕立ててくれないかなー。
作者からの返信
番外編、書くのが楽しいのです。
ビアンカとクロード夫婦の力関係はもちろんビアンカの方が強いに決まっています。ウフフ……
なるほど、パタリロですか。自分では考えたこともありませんでした。名作と比べていただけるなんてありがたい限りです!