第15話 楽しい宴の始まり!

競争は終わり、現在は園長の用意した部屋の中にサーバル達はいた。


「結局、私が一番だったね!」


ルルは嬉しそうに一位を宣言した。

サーバルはとても悔しそうな顔をしている。


「くぅ…!ルルだけじゃなくカラカルにも負けるなんて!」


「分かったかしら?サーバル。貴方は一生私に勝てないのよ!」


「そんなぁ…」


涙を滲ませてきたその目を見たカラカルは待ってましたと言わんばかりにその口を歪ませた。それに気づいたサーバルは慌てて涙を拭う。


「か、カラカルの思い通りにはならないよ!」


「あら、折角あと少しだったのに…」


「やっぱり悪趣味!親友とはいえ流石に引くよ!」


「!?、ひ、ひどい…そこまで言うなんて、私、私…。」


すると今度はカラカルが俯いてしまった。

やってしまった。傷つけてしまったと思ったサーバルはすぐにカラカルに抱きついて謝る。


「ご、ごめんね!カラカル…お願いだから泣かないでよ…」


釣られたのか、サーバルはだんだんその目に涙を溜めてしまい、ついには流してしまった。


「……やっぱりこれよこれ。一回見ないと気が済まないわね!」


「!?、か、カラカル?まさか…!!」


突然ひょっこりと元気になったカラカルを見てサーバルは怒り始めた。


「ひどい!私のこと騙したんだね!」


「だってあなたの泣き顔が見たかったんだもの」


「ひどい!ひどいひどい!カラカルなんて嫌い!」


「あ、ちょ、ちょっと待ってよサーバル!」


カラカルは慌ててサーバルの肩を掴むとサーバルは振りほどいて座り込んでしまった。


「ひっく、ひっく…カラカルなんて嫌いだもん…」


「サーバル…、ごめんなさい。やり過ぎたわ。お願いだから許して…」


カラカルはとても申し訳ない顔をして謝ると、おもむろにサーバルは立ち上がり


「いいよ!カラカルさん♪」


「……まさか」


そしてカラカルはため息をついた。


「私としたことがサーバルにやられるなんて…屈辱だわ。」


「いつまでもやられてばっかりじゃないよ!」


「はぁ……」


「みんなー!もうそろそろだから、サプライズの用意を!」


はーい、と返事をして、各々驚かせる準備をしている。

そして…


「!、足音が聞こえてきたよ!みんな!」


「よーし…やるぞー!」


「私のこの開発したゼッタイオドロカセールZがあればサプライズは成功したも同然よ!」


「私はこの槍を使って曲芸をいたしますわ!」


「私は歌でビックリさせるわね」


「セーバル、隠れる。」


そして、扉は開かれた。









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「くぅ〜〜っ、ようやく終わりました…」


あの事件が起こったせいで私の仕事は凄く大変になってしまいました。しかしそれも今日でようやく終わりです。

この一週間、途方もない長さに感じました…。

チラリ、私は園長さんに渡されたお手紙を眺めていました。

仕事が終わった後にここに来てくださいと、要約すればそんな事が書かれています。


「うーん、なにかあったのでしょうか?」


とにかく、行ってみなければ何もわかりませんから、行くことにします。いえ、元々断るつもりはありませんが…。

体を動かして廊下に出て足を動かす。

そんな単純な行動なのに疲れが溜まったせいか動きは重く、鈍く感じる。

あぁ、今日は早く寝たいです。

階段を上がり、とある部屋の前までやって来ました。


「えーっと、確かこのお部屋でしたね。」


そして、私はドアノブを動かし、ゆっくりと扉を開けます。


「園長さん?なにかあったので…」


パチン!!突如そんな音を聞くと忽ち真っ暗な部屋に明かりが灯ったのです。










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【サプラーイズ!!!】


大きな声をあげてみんなでガイドさんを驚かせる。

ガイドさんはとってもビックリした顔をしていて、口をぽかんと開けている。


驚くのはまだ早いよガイドさん!

これからもっともーっと!いっぱい驚いてもらって、楽しんでもらわないといけないんだから!

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