第3話ただいま地球!
「……1時間くらいいなかっただけなのにこんなにも懐かし…いなんてことは無かったな」
うん、本当に1時間くらいだから懐かしくもなんともない
「あ、そうだ!時間は……そんなって言うか全く経ってないな。よし、すぐ帰って舞達と一緒に過ごそう」
そう行って俺は急いで帰った。
家に着き、鍵を開ける。そこでふと思い出した。
「あ!そういや、卒業祝いにケーキ買ってたんだった…。でも前の体は消滅したからなぁ…。もう1回買いに…… 一日なくていいじゃん。アイテムショップ使えば。」
(えっと、アイテムショップ起動っと。おぉ!すげぇ!色々あるな。確か魔力が金替わりだから…)
そう思いつつ値段を見ていくと…
(はぁ!?車とか、家まで買えんのかよ。しかも、家(四人家族向け)の値段がMP500…安くねぇか!?)
高そうなものを一通り見たあと目的のものを探し始めた。
(えっと、ケーキ、ケーキわっと…あった!しかもホールでか…MPは1…それにこれってあの有名店のケーキにそっくりなんだが…)
とりあえずはケーキとジュース、あとはホームパーティー用のフライドチキン等を買った。
(これで消費MP50か…って25しか消費されてないな。消費魔力半減が働いたのかな)
いろいろ用意をして準備も完了!あとは2人が帰ってくるのを待つだけ…
「「ただいまー!」」
「おぅ!おかえり2人とも。今日はパーティだぞ」
「やったー!ねえにぃに、ケーキあるの!?」
こっちは舞まい。身長は160くらいで、髪を肩くらいに切りそろえて運動の邪魔にならないようにしている。スレンダーな体型でいくら食べても太らないという世の女性が羨む体質だ。
活発的で運動が大得意。勉強が苦手だけど、他のことなら何でもできちゃうような天才だ。
「にぃに、これいくらしたの?あそこのお店のケーキって結構高いよね?このままじゃ暫く食事量を減らさなければ…いや、今よりも安く食材を買えれば……ブツブツ」
こっちは瑠璃るり。身長は高く170もある。髪は長く後ろでまとめて括っている、いわゆるポニーテールという髪型だ。また高校一年とは思えないほどスタイルがよく、いまだに胸は育っている。
舞とは正反対で大人しく知性的な妹で、体調を崩しやすいため運動は苦手。だが、それをカバーするほどに頭がよく、今は俺が昔使っていた高校の教科書(3年の)を使って勉強をしている。
「瑠璃大丈夫だぞ。まぁ理由はあとで話すとして、今は食べようか。2人とも手を洗ってきな。」
「「はーい」」
そうして楽しい時間が過ぎていった……
「じゃあにぃに。なんでこんな高いケーキとか買ってきたの?」
「そうだよ。美味しかったけどさ、あんな高いの買っちゃって大丈夫なの?」
「あぁ。まずは買うまでの話をするか…」
俺は今日起こった出来事を事細かに説明した。
「す、すっげーー!あ、あたしもにぃにみたいな力欲しい!それで一緒に冒険する!!」
「………」
「いやいや、舞にそんな危ないことさせたくないよ。せめて俺がどんなやつにも負けない力と権力をあっちで手に入れてからな。それならあっちに連れて行ってやる。それと瑠璃は黙ってるけどどうした?」
「にぃに…。そのアイテムショップって魔力だけしか使わないの?あとファルステアってところの物も買えたりする?」
「うーんと、あぁ買えるな。しかもこれスキルまで買えるぞ」
「ス、スキル!?にぃに!あたしスキル欲しい!!」
「おぅ、考えとくな。でもスキルなんて使ったらこっちじゃ大騒ぎになるぞ?それで瑠璃はまた考えてるけど……」
「にぃに。異世界の物売らない?それかそのスキルってやつで何か作ったりしてそれを売ったりできない?それが出来るなら生活がぐっと楽に…」
「!?そ、その手があったか!そうだな…ショップを見た感じじゃスキルに【道具作成】とか【錬金術】、あとは【鍛冶】あたりを使って、材料も買えるから制作費はタダ。アクセサリーとかそういうのならすぐ作れそうだな…」
「あとは珍しい食材とかの美味しいものも売れそうだし、魔法みたいなことが出来るなら物を直す仕事とかもいけそうじゃない?」
「そうだな…。【道具修理】とかもあるからそれもいけるな。じゃあ……」
「にぃに~、瑠璃~、あたしついていけないよ~。」
「あ、ゴメンな舞。そうだなこの話はまた今度にして今日はもう遅いし寝るか。俺も明日仕事だしな。さぁ、2人とも風呂に行ってきな」
「「はーい」」
さて、俺は疲れたし風呂入るのも面倒いからな。さっき見つけたスキルの中に……あった!【生活魔法】!ラノベでよくあるやつなら風呂代わりのことも出来たはず。あと、さっきの話にもあったスキルとか、あと他に気になったのとか取っておこう。
「上がったよー!次どーぞ!」
「あぁ、俺はもう魔法でどうにかしたし今日は疲れたからもう寝るよ。2人も遅くならないようにな。じゃあおやすみ」
俺はそう言って部屋に行き就寝しようとした。すると
カチャ
「にぃに、あのね、今日は一緒に寝てほしいの…」
「にぃにが1回死んじゃってるって聞いてから、今度は本当にいなくなっちゃうと思ったら……」
「…ゴメンな、2人にそんな辛い思いさせちゃって。さっきまで元気だったから大丈夫だと思ってたけど我慢してくれてたんだな…。おいで、今日は一緒に寝ような」
「「うん…」」
「じゃあ2人ともおやすみ。」
「「おやすみなさい。」」
この日は2人に挟まれて久しぶりに皆で寝た。
強欲の転生者~にぃにの力は2人のために~ @nyagon
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。強欲の転生者~にぃにの力は2人のために~の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます