秋
紅葉の綺麗な季節
夏服から冬服へ。
生徒達の制服が移行し始める。
今日は暑い。
しかし天気予報など見ずに家を出たため、今日は冬服を着ていた。
デジャブな気はするが、今もまだクーラーのかかっている図書室へ来ていた。
理由として図書委員の女の子を眺めたい、というのもあるけど。
一応借りた本を返しつつ、女の子をじっと見つめる。
もちろん、変に思われない程度に。
そして、次に借りる本を探す。
また、図書室にくる口実を作るため。
本を借りて、家に帰る。
そして本を開くと、パサリと何か手紙のようなものが落ちた。
その手紙には“春風 桜”と名前があった。
図書委員の女の子の名前だ。
それを見た瞬間、驚いて手紙を落としそうになる。
取り敢えず、封を切ることにした。
手紙を読んで、嬉しくて泣きそうになった。
上気したように、顔が真っ赤になる。
どうしたらいいのかは分からない。
けど、嬉しかった。
私は女の子が好きだけど、1度も女の子にラブレターを貰ったことは無かった。
それに相手は自分が好きな子だった。
だから、隠すと決めていたけれど、私はも相手に手紙を書くことにした。
手紙をかいて伝えてくれたのと同じように。
このおもいが届くように。
後悔、しないように―――
10月
夏夜 若葉
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます