神の数式 完全版

番組名:神の数式/神の数式 完全版

全2/4回

放送:2013年9月/12月



 個人的に好きな雑学小知識がある。小泉純一郎とスティーヴン・ホーキングは誕生日が同じ1942年1月8日である。筋肉の病気の恐ろしさを思い知るがよい。


 前に『銀河宇宙オデッセイ』回を書いてから3月14日まで、博士は最前線に居続けた。さようなら博士。遺していった最後の論文の抄録くらい訳そうと思います。みんなも抄録を読もう。



 Theory of Everything、それは一ノ瀬ことみちゃんの想い出のおはなし……ではなく、万物の理論と呼ばれるものである。自然界の四つの力をひとつの理論で表そうというもので、番組の『神の数式』というタイトルは、この理論を示す数式を指している。

 難しい理論物理学のお話であるので、中身がさっぱりわかるものではない。しかし、難しい話の中身が解らなくても、物理学者たちがこういうことを考えました、という歴史の物語として十分楽しめる。

 力の一つだけを表す理論を組み合わせて複数表す理論にした人が居たり、組み合わせたら計算上物質そのものが存在できなくなってしまってさあ大変! という時代があったり。お約束なのか、のめりこんで心を壊してしまう人がいたり。出てきた理論を自説とあわないからって「それダメなほうに賭けるわー」とか言い出して賭けに負けて、負けました会見を開いて謝るホーキング博士とか。

 ホーキング博士ばっかり出てくるわけじゃないので。あなたも自分の『推し』を見つけよう。



 感想などを検索すると細かいミスや危ない説明不足もあるようですが、それが分からないレベルの人のほうが多いと思うので、まず壮大なテーマ曲に揺られてみるとよいと思います。

 はいそこ、SERNじゃなくてCERNだよ!悪の組織じゃないよ!! はい、M理論のMはそーいう意味じゃないぞ! そっち!超弦理論と超ひも理論どっちがいいかで揉めない!あとヒモってそういうことじゃないからね!!




 基本的にオススメなのですが、1回目にある「原子を細かくして素粒子にできるよ!」という段階で理解できなくなる人はさすがに諦めてください。数式がいっぱい飛び交いますが大丈夫。中身わからなくても、何の数式なのかという表示だけ見ておけばOK。もちろん数式を頭に叩き込む必要もない。

 物理系に縁がない人は、「理想の数式を導くために頭を悩ませる人たちがいて、こういう段階を経て前へ進んできた。今も進んでいる人がいる」でいいんじゃないですかね。DVDとオンデマンド配信があります。


*おまけ*

 ホーキング博士の伝記映画、邦題『博士と彼女のセオリー』の原題は『The Theory of Everything』という。ずるい。何がと聞かれても言語化できないがずるい。まさに『宇宙は、愛する人たちがそこにいなければ大した意味はない』を表したタイトルと言わざるを得ない。愛する人<キミ>がいてこそ万物に意味があるって、そんなこと言われたら恥ずかしくて埋まる。


*おまけ 2*

 ホーキング博士はSF好きで、スタートレック(略称でTNGと呼ばれるシーズン)に本人役として出ている。検索したらクルーが過去へ行った的なあらすじに絡む様子もなく、出てきた情報をつなぎ合わせた結果、


 エピソード冒頭に作中の人物とニュートンとアインシュタインとポーカーやってる そして勝つ。


らしい。何でそんなシーンがあるんだよ!!畜生!見たいじゃないか!(TOSと映画数本しかまだ見てないので……TNGは映画のネメシスしか見てないので……)

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