戦闘機に乗ってたら異世界に行った
只野案山子
第1話
目が覚めたら恐ろしいくらいに綺麗な青空が広がっていた。
だが、それと同じ程に俺が乗っている機体がが落下中という恐ろしい事態に直面していることにも気が付いた。
「ヤバイヤバイヤバイヤバイ‼何でこんなことになってるんだよ!」
チクショウ、今朝は体調は万全で朝飯には生卵が付いてきて大好きな卵かけご飯にして食べることが出来た。
慌てて操縦桿を操作して、機体を安定させた…が今度はエンジントラブルが発生してした、しかしまだ高度は二万フィートもあるので管制官に付近の飛行場もしくは人気の無い区域までの誘導と緊急事態の発信をした。
「エマージェンシーエマージェンシー、緯度経度不明、飛行方向340、高度200、コールサイン、ドラーケン」
通信を発信したが応答は無く、もう一度繰り返した。
「エマージェンシーエマージェンシー、緯度経度不明、飛行方向340、高度200、コールサイン、ドラーケン」
二度目の交信も不通に終わり、そうこうしている間にも機体は雲の中に入り徐々に高度が落ちているのが手に取るようにわかった。
ふと朝のテレビでやっていた占いで今日は乗り物に注意が必要だった事を思い出した。
「この事かよ!」
エンジンの出力が落ちるので落下速度が早いことは分かっているが搭載されている装備を考えると捨てるわけにもいかなかった。
「こんなところで死ぬのはごめんだ!」
この機体に乗ることを俺は夢にまで見た。だから絶対に死ぬわけにはいかなかった。
すると急にエンジントラブルが嘘のように修まった。安心するも束の間何時の間にか雲を抜け地表はすぐそこにあった。
直ぐ様、垂直着陸を行ったがその衝撃で一瞬で目の前が赤く染まり、俺は意識を失ってしまった。
「フンフンフフ~ン、フンフ~ン」
今日は朝からずっとついてなかった。
朝ごはんは先に食べられるし、早くつがいを探せって言われるし、狩りの時は最初に獲物を見つけたのに手柄を取られるし、森でふて寝してたら急に起こされるし…でも人間の竜騎士を捕まえたし、良いことはあったからスッゴく嬉しい!
それにつがいも見つける事が出来たし。絶対に離さないよ。
気を失った青年を担いでいる少女には青年には無い、角と羽を持っていた。
戦闘機に乗ってたら異世界に行った 只野案山子 @JohnDo
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