23.高市連黒人《たけちのむらじくろひと》

いにしへの人に我れあれや 細浪さざなみの古き都を見れば悲しき

細浪さざなみの国つ御神みかみ心寂うらさびて荒れたる都見れば悲しも


☆意味☆

・あぁ、可能ならば今だけでもその時代に…… この荒れた古都は見るに忍びない

・この国の国神様もこんな廃墟をみてきっと我等と同じように悲しみ嘆いておいででしょう


☆プチ解説☆

高市連黒人たけちのむらじくろひと作と言われている。

これらの短歌は前段の人麻呂の旅路に同行していたときの歌だろうか?

恐らくは人麻呂ひとまろと親しかったであろう謎の人物で、天武天皇てんむてんのうの長子である高市皇子たけちのみことの関連が考えられる。

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