11.藤原鎌足《ふじわらのかまたり》
鳴かざりし鳥も来鳴きぬ、咲かざりし花も咲けれど
山を茂み、入りても採らず
秋山の、木の葉を観ては
青きをば置きてぞ嘆くそこし恨めし秋山我は
☆意味☆
春にもなれば鳥も鳴き、花は満開になり良いのですが……
しかしです、春山はうっそうと草が生い茂りそれを取り除かねばその中に咲く花を見ることが出来ません。
一方、秋の山ですが彩り豊かな木の葉を眺め、落ち葉は拾い気軽に鑑賞することが出来ます。
まぁ、青葉のまま散った葉を見て残念に思うこともありますが、どちらかと言うなら私は秋でしょうな。
プチ解説:この歌は
が、
歌自体も
☆補足☆
題詞原文:
天皇詔内大臣藤原朝臣競憐春山萬花之艶秋山千葉之彩時額田王以歌判之歌
(天皇が鎌足に春山の満開の花の良さと秋山の紅葉の彩を競わせた時、額田王がそれを歌で判定した歌)
修正:
天皇詔内大臣藤原朝臣競憐春山萬花之艶秋山千葉之彩時「藤原朝臣」以歌判之歌
(天皇が鎌足に春山の満開の花の良さと秋山の紅葉の彩を競わせた時、鎌足がどちらが良いかを歌で判定した歌)
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