第3話 チュートリアル始めました
【さて、パートナーも出来たみたいだし、次は進め方を覚えていきましょう!まずは『チュートリアル』ボタンを押してください!】
あっ、ナレーションの声だ。こっからは通常プレイと変わらないみたいだな。というか、この声のキャラとかはないんだ。…まぁいいか。それじゃあ『チュートリアル』ボタンを押してっと。ぽち
【ようこそ!ここでは『チュートリアル』がプレイできます!こちらはいつでもプレイすることができますので、操作を覚え治したいときは、いつでも来てくださいね!さて、まずは『操作方法の学び方』を押してください!】
そんなボイスとともに、画面にはいろんなボタンが出てきた。えーっと、『操作方法の学び方』、『トライアル』、『出会った強敵』、『スキル確認』などなど。ふむ、なるほどなるほど。んで、『操作方法の学び方』だっけ。ぽち
【は~い。スフィアのせかいへ~。ようこそ~。え~。ここでは~。そうさほうほうの~。かくにんを~。あ~。めんどうくさいな~。ねながらせつめいしていい~?】
操作説明では、また別の女の子が現れた。この子はなんか眠そうな目をしてるな。髪の毛もぼさぼさしてるし。服も寝間着っぽい。というか、ほんとに横になってるし…
【あ~。そういえば~。じこしょうかいもまだだったね~。わたしのなまえは~。ヒルダ~。よろしく~。】
「あっ、よろしく。」
俺がヒルダちゃんに向かって頭を下げていると
【この
「うっ。い、いいじゃないか別に!というかノキア!おまえ聞いてるのかよ!どこにいるんだよ!」
ノキアの声に驚き姿を探してみるが、画面にはヒルダちゃんがあくびをして待っている姿しかない。かわいい。
【画面は変わっていようと、私達オリジンには関係ない。スフィアを起動していれば、私達オリジンはそちらの声を聴きとれるし、声をかけることもできる。もっとも、テキストは記載されないがな。】
くそ。これじゃあ気軽に独り言を言えないな。テンション上がった時とか気を付けないと…。おっと、説明のつづきつづき。
【ん~とね~。いどうしたいほうこうに~。たっぷしてくれれば~。ぱ~とな~がうごくよ~。それで~。てきに~。ちかづくと~。ぱ~とな~が~。ど~んで~。ぱ~とな~を~。さわると~。すきるを~。しゅびび~。】
なるほど。操作説明はさっきノキアが言った通りだな。それにしてもこの子、えらいゆっくりしゃべるな。文字にしたら、全部ひらがなになってるかもしれない…。うわっ、読みづら!
【それじゃあ~。さっそく~。ぱ~とな~を~。うごかしてみよ~。】
その言葉とともにヒルダちゃんは姿を消して、画面には小さくなったされたノキアが出てきた。デフォルメ化されると、ちょっと可愛らしいな。さて、画面をタップして…おっ、進んだ。
【うごかせた~?それじゃあ~。てきをよんだから~。がんばってたおしてね~。】
【では、お前の力を見せてもらおうか。】
…ちっちゃくなっても態度は変わらないか…。まぁ、そりゃそうか…。よし!そんじゃ、俺の指揮能力をバッチリ見せてやるか!そうして、ノキアを動かしていると
「ん?なんか矢印が出てきた。こっちに敵がいるってことか?あと、左上に人数が書いてある。」
これもこのゲームの仕様なのかな?
【それは私の固有スキル、『第六感』だ。私達はみなそれぞれ固有のスキルを1つ持っている。私のスキルは、相手の居場所と人数を察知することができる。】
へー。そんなのがあるのか。でも、敵の居場所がわかるって結構便利だよなー。数がわかるってのもいいし…
「全部で3体か。ぱぱっと倒してやるぜ!」
そうして俺は、ノキアを敵に近づけて攻撃させた。相手はのけぞったあと、ノキアを攻撃してきたが、威力はさほどでもなく、これくらいならゴリ押しで倒せる程度だった。まぁチュートリアルだしな。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます