私の人生がXX!?なのはなんでなの!?

億田・クゥヘン・夢人

第1話

(よし、今日の晩御飯がハンバーグだったら明日の中間テストは勉強しなくても赤点以上取れる!)

ふと思いついた他愛もないそんなこと。

帰宅してすぐに


「ただいまー、おかあさん、今日の晩御飯はなに?」

「あら、とこちゃん、おかえりなさい。今日はハンバーグよぉ」


なので勉強しなかった。

次の日、英語、物理、世界史のテストがあったのだけれど67点、55点、62点。

赤点は回避できた。


まあ、英語と世界史はこんな点でこんなこと言うのもなんだけど好きだったし割と授業もまじめに受けていたので自信はあったのだけれど。


私の名は御燭寺処ごしょくじところ(実家は普通のサラリーマン)17歳。


花の女子高生だ。


3か月前から私が心の中で思ったことが現実となることに気が付いた。


私はそれをD.O.A.Aデッドオアアライブアクションと勝手に名付けている。


ただ、それには規則性みたいなものがあり


1.自分が有利なように動いて結果を求めることはできない

2.あまりにも大きいことはおきない(世界が滅ぶや大地震が起きる等)

3.3日おきにしないと実現率は落ちる


読者のみなさんも考えたことはないだろうか。


(もしこのチョコバットが当たりだったらA子に告白してOKもらえる!)

とか

(この先の廊下をまがって最初に会った人が男だったら明日のクラス替えでAくんと同じクラスになれる!)

とか

(この樹の下で告白して結ばれたカップルは幸せになれる)

とか

(この10円玉を放り投げて裏がでたら妻に浮気がばれていない!)

とか


最後のはすごい不謹慎だけれどもそんなささいなことを誰もが思ったことがあるはずだ。


私は3か月前からなんとなく考え始めて今までに25件中23件、思った通りになっている。(上記の規則1.2.3から外れているものはノーカウント)


占い?呪い?神の啓示?何かのご利益?偶然の産物?伝説?


わからない。


ただ言えるのは現実にD.O.A.Aが90%以上の結果を出しているということ。


私は自分の名前のおかげで小、中とイジメにあっていた。

だから高校は自分のことを知っている人のいない高校に決めた。

そして無事おだやかに1年がすぎた。

高校生ともなれば名前で人をイジメることもないのだろうか。


ここらでD.O.A.Aを武器に彼氏の1人でも作ってやろうではありませんか!

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