ブラウン・スポット
あなたの
朝、玄関に残されていた
あなたはいつものように硬い靴を履いて
出かけていったと思っていたのに
あなたの飲んだ珈琲の
跡を黙って洗う朝
マグカップには茶色の
あなたの色と思ってしまう
笑窪は次第に硬くなる
茶色く硬い靴を履いたら
あなたは次第に茶色になる
マグカップには静寂があって
いつも通りの朝になってしまう
朝、あなたの笑窪の部分が
脱ぎ捨てられたまま黒ずんで
テーブルの上には
茶色い円環
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます