とぼとぼ




朝が来るほうでも

夜が来るほうでもない海岸を見たら

君がとぼとぼ歩いていたんだ。

あんまりにも

とぼとぼ歩いているから

声なんかかけられなくて

近くのコンビニに駆け込んで

ストゼロを煽った。


もう 泣くことも 笑うことも必要なくて

君と僕とは淡々と生きて

そのことだけを愛と呼ぶ

そういう世界が来たらいい。


そういう世界で

君が今より

まっすぐ歩いていかれたらいい。


ふらつきながら 歌いながら

僕はほんとうにそう思うんだ。



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