ウォーキングシューズとうわのそら




真っ昼間をとんとんと歩きながら、

朝の詩のことを考える

夕の詩のことを考える

世界中の詩のことを

そうして宇宙に満ちた詩のことを考える

地球と月のあいだの詩

太陽と惑星たちの詩

数えきれない銀河の詩

なにもないところにある詩

ブラックホールから飛び出す詩


真っ昼間をとんとんと歩きながら、

存在しない詩のことと

詩が存在しないということを、

考える



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