変幻




君はあるとき こおろぎだった

夏の盛りを過ごした僕に

無限のこころを歌ってくれたね

でも、いのちの果敢なさも僕は知ったよ


君はあるとき 星の光だった

冬の訪れを過ごした僕に

明るい希望を教えてくれたね

でも、空の遠さも僕は知ったよ


君はあるとき おたまじゃくしだった

春の始まりを過ごした僕に

未来のひろさを見せてくれたね

でも、乾いた悲しみも僕は知ったよ


君はあるとき 白い雲で

やわらかな笑顔で眠っていたね


やわらかな笑顔で眠っていたね



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