第11話 冒険者に俺はなりたい…

「……おおぉ」


建物の中に入るとそこは、沢山とまでではないが人がいる。


「みんな鎧着てる……ローブを着てるのは魔道士かな♪? ローブ男さん元気してるかな……」


周りを見渡すと提示版らしきものに張り出さられた紙を見てる人やパーティでも組んでいるのか4人で話し合いしてるもの、受付らしきところで会話してる人などいた


スゲーよ! これぞ冒険者ギルドって感じだな!

今日から俺もその仲間入りってことだ……かっこいい


俺は受付らしきところにいく


「おはようございます! クエストをご希望ですか? それとも受注されますか?」


おお! 受付は女性だった……綺麗だ


「……えっと、その〜クエストを受けるわけではなくてですね……」


「クエストをご希望ですね?」


「あっそれでもなくて……」


「……では、何の用でこちらに?」


綺麗な人と話すのは苦手だ……綺麗じゃなくてもだけどさ?


俺がよくわからない返事をするので受付嬢ちゃんは少しイラっとしてるような気がしなくもない……


「……その、スタスオンカードを作りに来たんです……」


「……ステータスカードを作りにですか?」


「それだと思います。はい」


「わかりました。ではこちらの用紙に名前を書いてもらえますか?」


すると受付嬢ちゃんは机の下から紙を取り出し机に置いた……胸元の谷間ってすごいな


「あっはい、えっと……そのぉ〜」


「……どうされたんですか?」


忘れてたけど俺、字読めねーし書けねー


「あの、字が……」


「……あっ、代執をしますね。名前を言ってもらえますか?」


代執とかしてくれるのか……字書けない人多いのかな?


「あっはい、自分の名前はケイゴです」


「……ケイゴさんですか、珍しく名前ですね」


「そうですか?」


「今まで私は聞いたことありませんよ……」


へ〜俺の名前この異世界では珍しいのか……なんか特別感感じるよね♪


「……ケイゴさんっと、これでいいです」


「え? 出身とかは聞かないんですか?」


「……いえ、聞く意味がありませんから、知られたくない人だっていますし……」


う〜む、聞かれるかもとは思ってたけど……へー俺の知らない事情があるんだろうなぁ〜


「では、ここの機械に腕を通して下さい」


「……この機械にですか?」


「そうです」


そこには血圧計?みたいな形の筒がついてるいかにも何か通せと語る機械がある


「…………」


よし! 入れるぜ! 俺の相棒の左手を!


ごっくん


筒に手が通っていく……すると


キュィィーーンチチチチッチ………ロピョーン


「うおーー! びっくりしたぁ〜」


「最初はみんなそんな感じですよ?」


マジびっくりした!! 特にロピョーンの所!

それに、綺麗な人にそういうところ見られるのって恥ずい……


「これで……ステータスカードができました。ではこれをどうぞ」


受付嬢ちゃんは「これで……」のところで機械からトーストのパンが出来上がった瞬間のように出て来たカードをパシッとキャッチして俺に渡した……えっ!? カッコ良すぎなんですけど


それに少しドヤって顔してる……女性のドヤ顔って素晴らしいね♪ ディフュフュ


「……ありがとうございます」


「内容は見てませんので安心してください、個人的なものなのでプライバシーは守らないと」


仕事の出来る女性ってさ……凄いよなぁ〜


「……はい!」


「ではこれでステータスカードの作成は終わりましたが……冒険者登録しますか?」


ふっふっふ!


俺の伝説の幕の開幕だ!


「はい! します!♪」


「……わかりました、では冒険者になる為の試験を受けてもらいます」


おお! 来たよ♪ 来たよぉ! それっぽいイベントがぁー!!


「冒険者になるにあたり、自分の身は自分で守ってもらわないといけません。

危ない時に、助けが来てくれるわけではありませんから……なので試験をクリアできるまでどんなことがあろうと冒険者になることは出来ません」


……そうだよな、俺も異世界来た時に……


あの時のようにならないために!

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