それでも孤りで、欲しいもの。

第二埠頭

コンテナを背に みた花火

楽しかったね 夜更けの疾走


指さして

覚えてますとも あの星座

楽しかったね 高一の夏


夢の園

胸のふくらみ 白くぬり

砂糖の弾で 打ち抜きたかった


譲れない

願いこれだけ叶えたい

春よ 来てくれ あのこのこころに


わがままで

世界を閉じていただけと

気づいたあなたは寂しくなくなれ


手遅れと

いうかのように眉ひそめ

見るなかがやく夢の中から


君が好き

僕が僕であるための

とろける笑顔に春一番吹け


やさしさが

こころの隅まで染み渡り

無責任だという嘘の酒


触れ得ない

ほどの愛まで裏切って

それでも孤りで欲しいものなに?


孤りきり

嫌な未来を呑み込んだ

それがこれなら 長いお別れ


さらばです

浮かれ狂った血の廃墟

この身を捨てて 義を通します


さらばです

世界を救った義は廃れ

思うがまんまの 馬鹿通します













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