陽炎の森(現代偏)15 バイクを止めると、リーダが前に正座し、全員が正座するので、ほう正座を知っているのか、まあ足を崩してあぐらをかけと、真一朗もあぐらをかいたのです、どこかの
陽炎の森(現代偏)15
バイクを止めると、リーダが前に正座し、全員が正座するので、ほう正座を知っているのか、まあ足を崩してあぐらをかけと、真一朗もあぐらをかいたのです、どこかの組の方、
ですかと聞くので、いやただのカメラマンだよ、ただしイラクなど戦場の経験はあるがというと、ヤツパリ、ただの人とは思えませんといったのです、なんで街中で暴走するのだと、
聞くと、ここにいるのは街の鼻つまみものばかりで、
色めがねで見られているので、それが悔しいのと、みんなバイクを転がしているときが、すか~とするのでというので、お前達は無職かと聞くと、バイトはしていますというので、
リーダお前の名前はというと佐藤和也ですというので、和也お前は今日から佐藤土建の社長だ、ほかの物は社員だというと、え~っ、というので、あした事務所を借り、登記を、
するそというと、会社を作る金なんてありませんというので、
今は一円から株式会社は作れるのだよ、この中にパソコンの得意な物はいるかと聞くと、和也が菊池お前は得意だなというので、おまえが総務部長だといい、今日はこれで解散するが、
暴走せずおとなしく家に帰るのだといい、明日昼にここに集まるのだといい解散したのです、佐藤と菊池はついて来い、これから明日の準備をするぞとホテルに連れて行き、
女将へ挨拶しろというと、
騒がしてすみませんと頭を下げたので、菊池にノートパソコンとプリンターは持っているかと聞くと持っていますというので、取りに行きもってくるのだといったのです、和也を部屋、
につれて行くと、女将がおてなみ拝見しました、和也君どうだったと女将が聞くので、いや~、木刀を振り下ろされた時は脳天が砕けたとおもいました、あんな恐ろしい思いをしたのは、
初めてですといったのです、
女将さんはこの男を知っているのですかと聞くと、ええ、お父さんはいい腕の大工だったんですが、屋根から落ちて打ち所が悪くお亡くなりになったのです、それから、母一人に育て、
られ、寂しい思いをしたのか、いつの間にか不良になってしまったのです、お母さんはよく知っています、今料理屋で働いていますよ、美人でとても気立ての良い人なのですが、
再婚話があっても、和也に悪いからと再婚しないのです、
そんないいお母さんなのになにが不服なのと和也に聞くと、いいお袋すぎるんだよとポソッと言ったのです、女将さんに頼みがあるのですがというと、なんですかというので、たしか、
土木工事の会社を経営している人を知っているといいましたが、下請けの仕事を回してもらうよう頼んでくだそい、こいつらは人の会社に勤められる連中ではないので、和也に会社を、
作らせようと思っているのです、
勿論土木のノウハウは知らないでしょう、その社長に仕事を回してもらい、仕事の指導もお願いしたいのですというと、なるほど、向こうも人手のいる仕事で、この連中はみんな若いの、
で体力もあり喜びますよ、今日丁度このホテルのバーにいますので、事情を話し連れてきますと、女将が部屋を出て行き程なく一人の男を連れて来たのです、村上真一朗ですと挨拶すると、
山田茂ですと挨拶し、あなたが村上真一朗さんですか、うわさは女将からきいていました、こんど是非一献といい、事情はお聞きしました、土木工事なので人手はいくらあっても足りない、
くらいです、今は機械でほとんどやるのですが、それを操作するのは人間です、暴走族ならバイクの転がし仕方はプロ並で機械いじりも得意のはずです、この連中を使うのは大変ですが、
リーダが仕切れば素直に働くでしょうと笑ったのです、
これで少しは女将に恩返しできます、勿論土木のノウハウも教えますよといい、佐藤和也社長よろしくと手を出し握手したのです、私は人を待たせていますのでこれで失礼します、準備、
が出来たらいつでも声をかけてくださいと、部屋を出ていったのです、菊池が戻ってきたので、まず会社の定款からだ、僕のいう通りキーボードを叩いてと定款を作り、次に役員名簿だが、
和也一人でもいいし発起人も一人でいいのだよ、資本金はとりあえず100万にしよう、
儲かったら増やばいいというと、女将が一寸まってくださいと部屋を出て行き、戻ってきて風呂敷包みをあけると100万の束が10冊あり1000万あります、これを資本金にしてください、
というので、それはというと、株主が私一人では和也君がやりにくいでしょう、この内の600万はお貸しします、そこで株主二人として私が40%、和也君が60%にすれば思いどおりに、
経営できますよと笑ったのです、
こんな街を騒がせた奴にどうして親切なんですかと和也が聞くので、この有馬の温泉が今日あるのは、みんな真一朗様のお陰なのです、真一朗様のお頼みなら、このホテルの身代を全て、
さし上げても悔いはないのですというと、そんな立派な人だったんですかと恐縮がるので、女将が神様はいらっしゃるのですよ、おそらく和也君が人の為に何かするように、真一朗様、
に会わせたのですよとにこにこ笑ったのです、
和也と菊池は年はいくつだと聞くと、和也が25で菊池が23ですというので、そうかそれでは酒は飲めるなといい、メイ酌をして上げなさいといい酌をして乾杯したのです、鯉こくも、
新しいのを用意しましたといい、仲居が持って来たので、さあ食べろというと、二人が食べうま~いと目を丸くしていたのです、ストレスが貯まったら、先ほどの場所で、思い切り。
バイクょ走らせてもいいぞ、
バイク好きのために、コースを整備して入場料を取れるようにすれは、休みの日には沢山の人が集まり、もうかるかも知れんだろう、儲かったら女将に使用料はらうんだよと笑うと、
女将が真一朗様の策は素晴らしいです、メイ様こんな旦那様と結婚してよかったですねというと、ええとメイが笑ったのです、それでは明日朝9時にここに来なさいというと、分かり、
ました必ず9時に来ますといい帰っていったのです、
女将が二回目の巡察ありがとうございます、しかし真一朗様の剣の腕は尋常ではありませんねというので、小さい頃ら10年近く朝晩と竹刀を振らされれば、だれでもあれ位なれますよ、
全日本の一番は勝つか負けるかは0.1秒の差だそうです、そんな人には太刀打ちできませんよと笑ったのです、
さあ飲みなおししましょうと、女将に酌をすると、ハイと嬉しそうに盃を干したのです、メイがあんまり女将さんを引きとめてはというと、いいんですよ、きょうは本当に楽しい日です、
さあメイ様もどうぞと女将が酌をしたのです、メイ様はあの時代に武家奉公なさっていたという事は琴は弾けますよねと聞くので、メイがええというと、仲居に私の部屋から持ってきて、
おくれと頼んだのです、
女将さんは琴もお弾きになるのですかというと、女将のたしなみといわれ、日本舞踊からお花、琴、三味線まで一通りならいました、腕のほうはいずれも今一ですがと笑ったのです、
真一朗が酒をつぎ、鯉こくもと勧めると、遠慮なくと一口食べ、美味しいというので、女将さんのホテルの料理ですよというと、あらそうでした、自分のホテルの料理を褒めるな、
んてと笑ったのです、
琴が来たのでメイの前に準備をしたのです、他のお客様に失礼ではというと、構いませんよと、いうので、メイが音合わせをして弾き始めたのです、すがすがしい感じの曲です、真一朗、
が目を瞑ると、古河の屋敷でメイが弾いてくれたのを思いだしたのです、女将もうっとりと聞いていました、終わるとすご~いと女将が手を叩き、今様ですねというので、知っている、
のですかと聞くと、
平安時代からの曲調です琴をやっている人は大体知っていますよというので、女将さんもというと、それではといい、メイさんの時代にはない曲ですが、現代の定番に春の海という曲、
があるのです、と弾き始めたのです、曲名のとおり、桜をみながら酒をのんでいるような、ほのぼのとした名曲です、終わると、真一朗とメイが素晴らしいですと拍手すると、
はずかしいですよと笑ったのです、みんな聞き惚れているのか何処からも文句はありませんでした、
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