あら、失恋?
1
あら失恋?
貴女の泣き声 こころを凍らせ
異邦の人でも 抱きしめたくなる
目に痛い
涙じゃなくて虚空にみたのは
白昼夢ではなく 透明な雪………?
涙など
こぼれていいけど 恋を忘れて
化け物になり あなたを呪うわ。
石畳。
ガラス窓からみる空の
月を酔わせる 楽曲 アルファマ。
狭い路地
駆け抜けていく子どもたち
始めに街の 迷路を読み解く
闇に浮く、
月の宴の始まりに
私の歌など 聴きたくないよね?
せきしょくの
エレジーなんかのせいでまた、
大事な深夜の 恋のがすバカ?
私(わたくし)は、
日々の暮らしの中で磨り減り
感受性がなくなってるのよ。荒ぶれてるのよ。
2
「愛してた」
言葉の響きと意味との乖離に
心に爪立てられた過去形
「大嫌い」
嘘つかれてもわかるのは
涙の色が隠せなかいから
憎み合い
呪いたいほどの眼で刺され
愛のゴールはこれだったのか!
眼よ 追うな、
どうしたらいい 嫌っても
やっぱり好きが止まらないまま
あの頃が
今ではやさしい夢のよう
ただ好きなだけ抱きしめた、ぎゅっと。
悲しみが
われもわれもと押し寄せて
挨拶もせず、いすわり続ける。
愛ゆえに
逆立ちをして睨む空。
憎々しいのは 笑顔のあなたよ。
3
いないって
知っても子供の頃きめた
魔法使いになり 恋 叶えたい。
雨も止み
バイロアルトの瓦礫より
立つ恋 マボロシ 座り込むひとりで。
メンタルが
ここまで弱って呟きが、
初めてこぼれた。 「すがらないから」
知らないけど、
それでは貴女じゃないでしょう?
それは言っちゃ いけない嘘でしょ!
口紅を、
よこ拭いした 鏡にすがり、
涙でぼやけて ヘンでしょ 見ないで。
肩を借り
今まで呑んでた街へお別れ、
暁のファド聴きながら。
あら失礼?
貴女のため息 止めたくて
口 塞ぐキス おイヤでしたか?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます