Nightmare

園宮 藍輝

#1‟夢”

いつも夢を見る。

「はぁ.......はぁ........」

誰かが走っている。

「たすけ........て...たす.......けて.....助けて!!」

誰かが叫んでいる。

「たすけ..........うわぁ!........................おとう......さん?」

お父さん?

「ああ、そうだ。お前は今から後ろを見ずにこの路地を走り抜けろ。」

「なんで?おとうさんは?」

「いいから早く!俺は大丈夫だから。」

「う...うん。」

「いい子だ 。」

誰かが走っている。

「愛してるよ。」

誰かがつぶやいた。

すると少年は振り返ってしまった。

そこにはアカイ水溜まりと、誰かの首が落ちていた。

「みィ~つけたァ♡」

誰かの、少年の、僕の首が、オトされた。

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

こうして僕、暁月あかつき奏音かなたが目覚める。

いつも見る夢、そこにはいつも僕の幼馴染がいる。





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