沈める色の風景画

白いヴェールに包まれた

薄墨色の朝景色


憂うつが眠る

静寂が綴るオルゴール時計


目覚めた瞬間に

ふと すべてがわかってしまう

今、私が一人だということも


なぜ、夢は醒めるのかということも


その瞳に映る

灰色の朝は 現実うつつ


淋しさは溜息の雫


哀しみは濁った涙


憂うつを弾いた指先で

オルゴール時計を止めて


日常に紛れ込む

魔法に変える


沈んだ色の朝の中で…


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