黄昏には早すぎる
黄色のイチョウ並木は
夕陽に金色に輝いて
枯れた草原や
空気までもが
黄昏一色に染まる
燃えるような夕闇
一瞬の
鮮やかなセピア色の
思い出になってしまいそうで
傍らに佇むきみまでもが
思い出になってしまいそうで…
たまらなくなって僕は
東の明るい空を
振り仰ぐ
きみは
黄昏に呑まれて
さよならに近づくのは
僕らには まだ
早すぎる気がして
早すぎる気がして──
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