実相円満逝去不絶
何事に於いても先ず攻めの意識あり。
攻め、守り、崩し、これら自在となる先に円満あり。
円く満つる光の球体こそ実相円満の真の姿なり。
実相円満を体現するには柔だけでは不完全です。殺気...つまり剛の力があって初めて柔が活かされるわけです。従って一見仕掛けている様に観え無い技でも、何処かしらで必ず仕掛けがあります。
それ故に不動心が大切になります。
つまり実相円満と剛柔一如はワンセットです。
実相円満の円満は仏教用語の円満具足の省略です。円満具足とは生命力が同心円状に広がって満ち溢れ不足のない状態のことを言います。通俗的な円満は限定された範囲に幸せが詰まっている状態を言うのでかなり意味合いが違います。世間では実相円満を後者の通俗的な意味で解釈してしまっている為本意とは違って広まっています。
宮本武蔵始祖曰く『己に足らぬものを自覚してこそ真の空へと辿り着ける』
初めから全てを悟っているという人が居るならそれはまやかしの類です。何にせよ初めは満ち足りた状態を作る事が大事。約束稽古が大事なのは擬似的に満ち足りた状態を作る事であり、双方の和合を目的としなければあまり意味がない。
それが出来て初めて実戦的な訓練が意味を成してきます。初めから実戦的な訓練ばかりを行うと、満ち足りていない状態を継続するので、己に一体何が足りないか自覚する機会が失われます。
これは脳が学習を行う上で大きな障害となってしまう。
かつて釈尊は苦行を否定し中道を唱えられたが、その言葉にありがたみが生まれたのも、苦行を経験する以前は出家前の王族時代に散々贅沢をして飽きる経験があったからという説があります(仏教徒に怒られるかも知れませんが.....)。
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