第1話 ヲタクの朝支度

「ヲタク」と言っても私はアイドルヲタクなので服装もチェックのシャツにバンダナにメガネという訳では無い。ましてや高校生なのだからもちろん制服を着る。髪だって前髪くらいは巻いて行く。香水だって少し付けるし、日差しが強かったら日焼け止めだって塗る。つまり何が言いたいかと言うとドルヲタは一見ごく普通の人が多い。何か朝支度の時点でほかの女子高校生と違いがあるとすればTwitterはリア垢とヲタ垢両方の治安をチェックするから少しだけ時間がかかるということぐらいだ。「行ってきます」と言ってイヤホンをセットして音楽をかける。もちろん7割は担当グループの歌だが流行ってる邦楽や洋楽だって聞く。まだCDデビューしてない段階のグループを担当してた時はその方たちの音楽を聞くのもままならなかったなと思い出しその度にデビュー出来たことに対して感謝する。登校途中にもし、推し関連の何かがあればテンションは急上昇するし、隣を歩いてる子が自分の推しの文句を言っていれば気にしないように務めるがやはりどこかショックになる。そうこうしている間に学校へ到着する。

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