秋の夜

きみと暮らせて幸せだったと

最期は笑って言うからね

あなたはそう言って微笑むけれど


見送る私の淋しさは

遺される私の悲しみは

私ひとりには重すぎる


きみは長生きしてね、なんて

残酷な言葉を言わないで


私をひとりにしないで……

口に出来ない願いが痛くて

眠るあなたの隣で膝を抱える


ふたりで過ごしていても

孤独が深まる

眠れない秋の夜




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