痛みを忘れた世界の末路

夕暮れ色の  朝焼けの中

街角の先で  目覚めては

立ち尽くす  絶望を知る

影法師たち  幼い子供ら


知らぬうちに罪深くなる手

差し出されても握れない手

その手をじっと見つめては

溜息をつく罪人達が溢れて


人は        見よ

罪を忘れ    許されぬ

闇を見つめ  愚者の嘆き

己の悪を    断罪する

知り        天を


朗らかに駆けていく無知の

己を覚知して初めて戦いた

罪深さに愚かさに震える魂

掌に載せて天高く翳し祈る


     天よ

    限りある

  尊い生の根幹から

    穢れゆく

     命よ


街角の影法師たちが戸惑い

幼い子供らが震え戦く先に

血塗れの陽が落ちては昇る

他者を思えぬ終末文明へと





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