春の日に

きみの声が聴こえる

微かに哀愁を漂わせて

昔、耳にした古いうた

低く小さく口遊んでいる


穏やかな風が

洗濯を干すきみの髪と戯れ

心地好い春の匂いと

懐かしい母の思い出を運ぶ


微睡む私は束の間、童心に還る

春の日に…


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