第17話 自由人
「自由人」
大人になって、
子供の頃より百倍不自由で、
それでも、楽しんだり、悲しんだり
好き放題している
絵心がないから、童心もないから
真っ白なカンヴァスを前に
色を載せることすらできない
無邪気な子供たちは失笑する
そんな大人でも、程良く操れるペンがあるだろう
オトナらしい詩を作るように書き綴ってご覧
それはきっとありふれた言葉、とても儚い夢
子供たちの溢れる想像力に及ばない
永遠の自由に辿り着くことなどない
それでも今日もまた、
楽しんだり、悲しんだり
好き放題している
童心以上に性質の悪い自由
赦されぬまま断罪
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