009:間違い探し


「やぁ」


「先生から始まるとは珍しいですね。それで何か用ですか?」


「今日は間違い探しを用意したんだ。やってみるかい?」


「奇遇ですね。実は私も間違い探しを持ってきたんですよ。いいでしょう、受けて立ちましょう」


「よしきた。じゃあ、先手は僕からだね」


 井井井井井丼井井井井井井井井井井井井井井井井井井井井井井井


「↑の羅列の中に、一つだけ違う文字が混ざってるよ。どれか分かるかな?」


「簡単です。左から6番目の『丼』ですね」


「正解! じゃあ次は君が出題者だね」


「ではどうぞ」


 荻荻荻荻荻荻荻荻荻荻荻荻荻荻荻荻荻荻荻荻荻荻荻荻荻荻萩荻荻


「難しくね⁉︎」


「そうですか? ちなみに答えは右から3番目の『萩』ですね」


「僕のと難易度の差がありすぎるよ。もっと簡単のにしてよ」


「わがままですね。仕方ない、では漢字はやめましょう」


「ありがたき幸せ」


「次はひらがなが主の問題です。これなら簡単でしょう」


 ヘへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ


「↑この中に一つだけ、カタカナの『ヘ』が混ざってます」


「難易度‼︎」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る