僕達神凶学園は女子高乙女ヶ丘学園と合併します

くろとら

第1話 合併

群馬県にあるとある平凡な男子校

神凶学園はいつも通り賑やかだった。


「よおっ、お前ら早いな!」


と明るく元気よく挨拶をしたのが神凶学園学力ワースト1の男佐左木連


「いや、お前が遅いだけだろ!」


と連にツッコミを入れたのが神凶学園平凡な男橋本祥平である。


「おれも、祥平の意見に賛成だな」


と祥平の意見に賛成したのが神凶学園クールな男黒木真司である。


「ちょ、二人ともそれは言い過ぎ!」


と連が二人に反抗したが


「そんな事ないから安心しなよ」


と祥平が連の反抗を流した途端真司が口を開いた。


「おい、お前ら早く急がないと遅刻するぞ」


真司の言葉を聞いた二人は自分の腕時計を見ると時間は7時55分を指していた。その時刻を見た祥平が真っ先に


「やばい!遅刻だお前ら急げー!」


と真司と連に指示をし3人は急いで自分が所属するクラス2年A組まで走って言った。


〜2年A組〜

「よしっ!ギリギリセーフ!」


と滑り込んで来たのが3人組の一人連だった。


「ま、間に合ったか?」


と連の次に教室に滑り込んで来たのが祥平だった。


二人は間に合ったと思い込み安心していると二人の後から……


「なぁ〜にがセーフだって?」


一人の男性の声が二人の耳に聞こえてきた。

二人は恐れながら後ろを振り返るとそこに立っていたのは


「げぇ!組長!」


組長と呼ばれてもしょうがない容姿をしている一人の教師だった。組長と呼ばれた男子教師は組長と思わず口にしてしまった連に対して……


「誰が組長だ!榊原先生と言え!」


と榊原先生は連の頭にゴツンと拳をぶつけた。拳をつぶけられた連は……


「うおっっっっ!痛てぇー!」


とあまりの痛さに悶え苦しんでいた。

連にお灸をすえた榊原先生は連の隣に居た

祥平を見てこう言った。


「おい、橋本遅刻した理由を素直に言ってみろ」


「はい、実は校舎の前で黒木君とそこでもがいている佐左木君と話していて遅刻してしまいました」


と祥平は嘘を一つもつかず榊原先生にそう報告をするとそれを聞いた榊原先生は……


「ほぉ〜、成程な。だが、お前が話していた黒木は既に来ているぞ!!」


と真司が座っている席を指差しながら榊原先生はそう祥平に言うと祥平は……


「えっ!」


と驚きながら真司の席を見ると席に座りこっちに手を振っている真司の姿が祥平の目に飛び込んできたのだった。


「つまり、話していても間に合っている奴は居た。今回は佐左木お前も同罪だ!」


と連が喰らったゲンコツを祥平も喰らってしまい


「ギャャャャー!」


校舎中に祥平の悲鳴が響き渡ったのであった。


群馬県にあるとある平凡な高校神凶学園は今日も平和である。

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