第2話 そうなのよ。これなら、わかるわ。読んで頂いたけれど、気に入って頂けなかったんでしょ?それは仕方ないことじゃん。でも、まぁ、ちょっと、ね?悲しいんだとはいっとくわ。

なら、あとは、私の詩。

これだけじゃん。

私が、頑張って、詩を書きゃいいんだ、

それは、頑張れ。


で、だ。

こんな、重い想いに、心掻き乱され、

パニック、パニくる?

────────────────────


何もかも負けて、

本当に何もかも負けて、

そういう情けなく弱くって、

こんなにも傷つくぷにょぷにょの心を持っている

私の柔らかな感性さえ、

ただのかたくなな心の汚れた陶器だと思い知らされ、

悪魔のは、もっと色とりどりな、

柔らかく、豊かな感性を持っていると思い知らされ、

私は決して、

一生かけても、その悪魔に及ばないと思い知らされ、

もはや憎しみが、ど真ん中。ほか。

感情の持って行き場がなくなってしまった。


だから、憎んだ。

憎んだんだよ。


この、悪魔め。

私の心をもてあそんで、

可愛い小声で笑っているのか。

少し、震えて、

少し、泣きながら。


ああ、

私が驚きながらも、

ちっちゃく笑っているのは、

初めて悪魔の心に触れられ、

悪魔にも私の両腕を掴まれ、

(痛い、痛いって。)


ああ、そうだね、それなら私にも、

少し、

少し、だけど、

ほんの少しだけど、

悪魔の寂しさが

聴こえた気がしたから。


────────────────────

このとき、

うたった悪魔の部分を、

『あなた』に変えさせて頂いても

ぜんぜん、いいの。


そんな、重い想い、受け止められるなら、

辛抱、我慢、概念、空言、すべて、だ。

すべてひっくるめて、私は

あなたのなかに住みたい。


ハハ、

あなたに、なりたいのさ。

ええ、あなたに、…………




あなた、って、だれさ?












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