私はきっと殺したがり。

楼藺

第1話

きっとみんな誰もが人を殺したい、こいつやあいつを呪ってやる。

と思ったり考えたりするんだろう。

私はそんなレベルじゃとてもじゃないけれど耐えられない。というか面白いとは感じられないわ。

例えば幸せの絶頂から恐怖のどん底に突き落とす、その時の相手の顔と言ったら。

もう。写真に撮って部屋一面に飾って置きたいくらいな素敵な顔。

え?一体何故そんなことが分かるのかって?それはね。

この貴方の目の前にあるこの2つの手で首をギュッと絞めて殺してあげた大事な大事な人のおかげね。

その時初めて命の大切さが分かったの。

だって一人孤独に死んで腐っていくよりも誰かが楽しみ、そしてその死で幸せの絶頂にいるそれこそ命の大切さを分かっている人にしか出来ないことでしょう?

あら、貴方はそう思わないのかしら。それはそうよね。

この目の前にある2つの手は貴方の大切な大切な世界でたった1人しかいないお母様の首を絞めて殺した手ですものね。

あら。もしかして今知ったのかしら。可哀想に。

そんな顔しないで。興奮してしまうは。

貴方はきっと、とても私のことを憎く思っていらっしゃるのでしょう。

何故自分のたった1人しかいない大切な母親を殺したのかって。そこまで殺すほどあの人が私に何か悪いことをしたのかと思っていらっしゃるのね。

なら教えてあげましょう。


例え貴方が私を信じなくてもいい。本当のこの話の真実をね。

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私はきっと殺したがり。 楼藺 @Ruirui0516

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