Afternoon tea

壱原侑華

1

窓を開けると

流れ込んできた風が繊細なレースのカーテンを揺らす


その爽やかな空気を浴び


窓から庭を見渡すと


満開の薔薇


それは私の一番好きな花


妖艶で見る者を狂わせる美しさに

誰も寄せ付けぬ鋭い棘


気高く誇らしげに悲しげに咲き誇るその姿


私はあなたのようになりたい。


そう、誰も私に触れられない…

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