グッド・ネイバー

 アマプラのおすすめに出てきたのでとりあえずカテゴリをチェックしました。

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 よっし!

 ホラーじゃない!!!


 視聴!!!!!



 そう、うっかり『IT〜それが見えたら終わり〜』を観ちゃったあと数週間ピエロにおびえつづけた私はひとりで映画を観るときに細心の注意を払うのです!!



 でもなんかこわそうな文言があらすじに並んでいます。



 ふたりの若者が「実験」と称して隣家の偏屈じいさんの家にイタズラをしかける。まるで幽霊がいるかのように、ラップ音を出したりポルターガイスト現象を再現したり。うわなにこれこの時点でこわい! でも大丈夫サスペンスだから安心して!!



 レビューにはやたらと「胸糞」とか「イタズラした方が痛い目見る」とか書いてあるんですが、高評価もあったし一時間半なので観てみました。べつに胸糞は平気。『ミスト』ですら平気。ホラーじゃなければ、お化けさえ出てこなければ!!!









 あれ?




 感動したんですけど?





 あ、ごめん、安易に感動したとか言っちゃいけないのかも。でも私はおじいちゃん目線で完全に感動しちゃった。え、でも待って。まっさらな目で見るとこれってどうなの。感動しちゃいけないのかなやっぱり。えええ、待ってわかんない。この映画、評価に困る!!



 B級かなって思ってたらあれよあれよの深い設定。えーまじかの連続。


 笑えないイタズラをするふたり組にも一応の理由がある。ひとりは社会学的な興味があることが示唆されている。で、もうひとりにも、それとはちがう理由がある。


 時折はさまれる裁判の様子。もう! ミスリードを誘いまくり!!!


 そして意味深なラストショット。あの表情はなに? 「ああ、これであの人に見つけてもらえる……」なのか、それとも「こいつらとおれはおなじだ」なのか?


 わからない。ひと言ではとても言えない。



 映画の舞台は2014年。まさに現代ならではの問題と、人間の心のお話。


 本当は感動なんてしちゃいけないのだろう。だけどこの映画はひと言でいろいろ決めきれない。すぱっとひと言で感想を言えない。すごく考えないといけない。


 もしかしたら胸糞悪くなる人もいるかもしれない。だから安易にオススメはしないけど、少なくとも、私はいいものを観たなあ、と思った。



 でもあのキャッチコピーはないわ。

「このジジイ、かなりヤバい」じゃねーよ。おじいちゃんに失礼だろうが!!

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