映画部☆活動報告

人生、ブラボー！

　仕事も恋もいい加減な男。ある日彼女に告げられる。

「妊娠したの。でもあんたは父親になれない」

　フラれた男にビジネススーツの男があらわれて言う。

「あなたは２０年前、精子提供のバイトをしていましたね？　お子さんが会いたがっています」

　若いとき、バイトをしまくっちゃったからさあ大変。

　お子さんの数、

　５３３人。

　もうね、これ、いい！

　子どもできちゃったどうしよ〜って悩んでいるところへ、５３３人の子どもが父親に会いたくて訴訟ですよ、奥さん！！

「会いたくない！」とはじめはつっぱねるものの、渡された分厚い子どものプロファイルに興味津々。男は街へ繰り出し、ひとりひとりを、こっそり見に行く。

　数が半端無いんですからね。

　そりゃいろんな子どもがいる。

　サッカー選手になった息子！

　超美人の娘！

　ナードな息子、

　問題だらけの娘、

　彼氏とラブラブな息子、

　そして、障害者の息子……。

　はじめは「フランス語だしフランス映画かな？」と思っていましたが、金の話をしているときにドルが出るので「あれ？」と思ったら、カナダのケベック映画でした。

　ケベック映画いいよね〜最近面白いのが多い！

　グザヴィエ・ドランとか、そうそう、メッセージの監督もケベック人でした！

　ハリウッドでリメイクもされているもよう。面白いもんね！

　テンポはいいし、とにかく明るく、すっきりしている。

　なにより５３３人が集団訴訟しているもんだから、集まってバーベキューとかして親睦ふかめているのよ。「ここでカップル成立すんなよ？！」という心配はあるものの、大家族ってかんじでとってもほのぼの！

　５３３人の子どもたちの母親はなぜかひとりも出てこないのだけれど、まあ、この映画に関してはいらないかな。とにかく、一人の男が「父親」になる話なんだから。

　警察官の彼女はかっこいいし、太った友だちの弁護士もいいかんじ！

　ラストも爽快！

　映画はこうでなくちゃ！