キツツキと雨
映画館バイト時代、不思議に思うことがたびたびありました。
なぜ、この映画はこんなにクソつまらんのに毎日満席になるのだろう?
そして逆に、この映画はなぜこんなに面白いのに、全然知られていないんだろう??
この映画は圧倒的に後者。
しかも俳優は小栗旬と役所広司という知名度抜群のお二人なのに、なぜか宣伝もされず、映画館は閑古鳥。
でもね、ほんとによかった。
いやほんと、面白いんですよ!
役所広司演じる木こりと、悩む若手の映画監督、ふたりの出会い。
小栗旬が撮ろうとしている映画が面白い(笑)
超つまらなそうな和製ゾンビもの。
で、流れでエキストラを引き受けちゃって、自分の映ったシーンを試写で見て、「わああ///」ってなる役所広司がいいおっちゃんすぎてかわいすぎる。もうこのシーンだけで観る価値あり。
のり食べながら将棋を指したり、いつも蹴られちゃってる新人ADが失踪しちゃって、役所広司がADの仕事を引き継いでいたり。随所で笑える。
体育館で竹やり練習をするシーンは圧巻です。レーンを敷いて撮影しているのだけど、小栗旬が撮影しているレーンと、その様子を撮影している本物のレーンとで、現場にはふたつレーンが敷かれていて、スタッフがちょっとした混乱状態になったという逸話も面白い。
すっごい名作! というわけではないけれど、ほのぼのした感情で観れる。
こういうのも、いいよねー。
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