PK

 この映画のはじまりには、テロップが流れます。



 いかなる信仰や宗教も批判する意図はない、と。



 看板に偽りなし。宗教がきらいな人にとっても、逆に信心深い人間にとっても、誠にいい映画でありました。あまり創作もので泣かない私、二回泣きました。



 監督は「きっと、うまくいく」のラージクマール・ヒラニ。

 ごりごり歌って踊るインド映画、ボリウッドでございます!



 地球に降りてきた宇宙人が宇宙船のリモコンを盗られ、なんとか帰るために「神様」とやらに救いを求める物語。



 神様ってなんだ?

 宗教ってなんだ?

 なんでこんなに宗教ごとのちがいがあるのか?

 自分の宗教はどうやったらわかるのか?



 主人公である宇宙人、PK(“酔っぱらい”の意)がたどり着いた答えに震えました。信仰心を否定せず、神の存在も否定しない。これは日本人はおろか、合理主義的な価値観によってしまった欧米にも作れない傑作だと思います。



 宗教テロにも、きっちりとNOをたたきつける。


「『神を守る』だって? あほか! ちっぽけな人間に神は守ってもらう必要なんかない!!(意訳)」


 そうだそうだ!

 言ってやれPK!



 神様は、いる。

 でも、正しい言葉が届いていない。

 なぜならみんな、かけ間違いをしているから。


 ラストでPKが示した、正しい番号。


 ああ、もう、思い出し泣きしそうです。いい映画をありがとう……(涙)



 つうか、ヒロインがほんとに美人です!

 そして相手役のパキスタン人もイケメン!!

 なんだこの美男美女カップルは!!!


 で、PKも宇宙人のくせにめちゃくちゃいいカラダしてやがる。

 なんだそのむきむきマッチョは!!

 けしからん!!!



 にしても、インドって国民全体が信仰心厚いんだなーって思いましたね。


 宗教とかよくワカンネ、って人も大丈夫!

 普通にラブロマンスとしても楽しめます!


 PKが日本に来てたらこういう話にはならなかっただろな(笑)

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