今朝見た夢
星三象
ver. 1
今朝、こんな夢を見た。人が大勢ゐる。何かの会議なのか?会場は大きいが暗い。かまくらのやうな、藁でできたお椀型の小屋のやうなものがたくさんある。人はその周りにたむろしてをり、動き回る者もゐる。大勢の中には、何人か知り合ひもゐる。突然、顔がタールを塗ったやうに黒光りした、知らない男が話しかけてくる。なぜか、彼は他の人に体を地面に押さへつけられてゐる。私も地面に横になって彼の話を聞かうとするが、何語を喋ってゐるのか、わからない。英語だらうか?だが、なぜか話の中身は「君はAさん(1)に、贈り物をすべきだ、xxxx(2)なのだから。」と言ってゐるのだと理解できる。あなたはAさんを知ってゐるのか、Aさんと話したのか、なぜあなたはAさんの話をするのか、などと尋ねるが、男は返事をしなかったり、返事をしても、言葉が理解できない。そのうち、黒い顔の男は、押さへつけられたままどこかへ行ってしまふ。自分の席(?)に戻ると、愛用してゐたヘッドホンの、左の耳当てが壊れてゐるのに気づく。隣の席の男が、「アン」がその上に座ったから壊れたのだ、と教へてくれる。アンとは女優の杏のことか?と尋ねるが、男は答へない。その瞬間、以前ヘッドホンで何かを聞いてゐたときに、目の前に一人の女が現れて、大きな声で何かを喋るのでうるさく感じ注意しようとしたら、女を批判する声がどこかから聞こえてき、それでも話し止めないので、私が「その通り!」と批判に賛同する声を上げると、女は怒ったやうな顔をして立ち去ったことを思ひ出す。その女とアンが同一人物かどうかはわからない。その後、ヘッドホンを壊したアンを探さうと決心する。アンが、黄色に赤系の柄が入った着物を着てゐることを知ってゐたが、顔は、輪郭が曖昧でよくわからない。人々が行き交ふ雑踏の中を、黄色い着物の女を追って走るが、追ひつけない。追ってゐるうちに、映画の撮影セットのやうな場所に迷ひ込む。セットには山や谷があり、谷から山の斜面にかけて、清水の舞台のやうな大きな木造の舞台がしつらへてある。舞台を目指して木の梁をよじ登って行く途中、「K(3)のおっさんは仕事が遅いし当てにならないんだよ」といふ声が聞こえてくる。舞台に上がると、やはり人が大勢をり、その中に黄色い着物の女もゐる。やうやく女に追ひつき、着物の袖をつかんで振り向かせると、女が仮面を被ってゐたことに気づく。すると女は左手で仮面を外し、にっこりと笑ふ。その顔が、古い知り合ひのJちゃんだとわかったところで目が覚めた。さうして、なぜ、Jちゃんが「アン」と呼ばれてゐたのか、そのわけは永遠にわからずじまひになった。
(1) 以前同僚だった女性。
(2) この部分だけ、単語の意味がわからない。
(3) 私の名。
今朝見た夢 星三象 @Hoshi_Sanzo
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます