第8話

こいつ誰だ?まあここはひとつ俺たちが強いように振る舞うか。


「おいおいお嬢ちゃん、普通人様に名前を書くときはそっちから

「私はバイブル・トピア・リース、こっちはファストです」


っておい人が喋ってる途中に邪魔すんな!せっかく俺がカッコつけようと思ってたのに。てかこいつの名前初めて知ったわ。お前さんに前だったのか。


「私の名前は神術・ラーレット・コラカス。ここで出会ったのも何かの縁、よろしくね」

「お、おう、よろしくな」


女の子によろしくねって言われた!


「さっきは助けてくれてありがとうございます。レベルの高い技を使うところからしてかなりの上級者ですか?」

「ぜーんぜんまだまだ私なんて初心者ですよ」


さっきので初心者なのか。恐ろしいわ。


「よかったら待ちの方まで一緒にいきませんか?」


よし、この女の子ゲットしよう。ここで会ったってことは絶対俺たちのパーティーに入れるべきだ。


「是非」


町まではいろんな話をした。地球から来たこと。何やっていいかわからないこと、ステータスが著しく低いこと、

あれ?基本俺の悪いことだけじゃねえか。ちなみに、喋れる神導書は珍しいらしい。まぁ、主人公である俺が持ってるのは当然か。


町に着くと、そこはファストが想像していたものとは全く違かった。彼は西洋の街並みを想像していたようだが、一見今の地球と変わらなかった。一瞬渋谷と見間違えたほどだ。しかしよく見てみると、車やバスはなくスマホもない。しかしそれは技術が発達していないからではなく、不便だからだった。移動は基本ワープか飛ぶかで、連絡手段は一人一人が動脈のあたりに埋め込んだ石らしきものがしてくれている。近未来どころでない。むしろ遠未来というべき光景だった。


「この文章長いな」

「ですね」


「しっかしこの風景には圧巻だなあ。まさかこんなに技術が進歩しているなんて。さぞかし長い歴史を持つんだろうね」

「はい。地球が生まれたのは私たちの宇宙が生まれてから何無限大数年もすれ後ですが、

「う?地球が生まれるのってそんな後なの?」

「ええ、星たちの中では赤ちゃんみたいなもんですよ」


マジか


「といっても、私たちの技術が進歩しているのは神術があるからであってもし地球にも神術があったら今頃このくらいになってますよ」

「そういえば前から気になってたけどなんで地球には神術がないんだ?」

「その話はまた今度だね〜じゃ、また飲み屋で」


そういったコラカスは前の方に全速力で走っていった。


「さあファストさん、まず私たちはギルドに入って色々登録しなければなりません。組織も作りましょう!」

「組織?」

「ええ、パーティーとか、団とか、連盟とかそう入ったものを作るんです。そして仲間を集めて、敵を倒して、飲んで、倒して、英雄になるんです!そしたら毎日みんなに輝きの目で見られて、幸せな生活を送ることができますよ!」

「なるほど、そりゃあいいな。俺たちでひとつ大きなことやろうぜ!」

「はい!じゃあギルドのと一緒にある飲み屋に行きましょう!」


俺って未成年だよな


飲み屋に着くと先にコラカスがいた


「待ってたよ!ほら!ここここ!」


そういえばこいついなかったな


「ねえ、あなたたちまだどこの組織にも入ってないんでしょ?」

「ああ、ちょうど今その話を

「私たちの団に入らない?」

「おお、それはいいですね!」


おいさっきまでの話はどこいった。


「ちなみになんていう名前なんだ?」

「希望団です!常に希望を持ち、平和を目指して敵と戦う素晴らしい組織です!」


こいつビックリマーク多いな


「それは良さそうですね。是非、入りましょう!ねぇ、ファストさん!」


まぁ自分で組織を作れないのは嫌だが、まぁタダメシ食えるだろうさ楽そうだがらいっか


「よし、是非入ろう」

「やった!」


この日から俺たちは、「希望団」に所属するのであった。

うん、いい終わり方だ

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